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心不全の手術~チャーリーに捧ぐ 

今年は、なんだか不思議なのですが、
バチスタ手術が、有名になった年でした。

小説「チーム・バチスタの栄光」が1月に出版され、
コミック「医龍」がドラマ化。
そういえば、チーム・バチスタの栄光、今度、漫画化されるそうですね。

というわけで、これは心臓外科での治療なのですが、
特別企画、心不全の治療、 副題:勝手にチャーリーに捧ぐ

バチスタ手術というのは、
重症心不全の治療として行われている、手術の名前です。

左室形成術、という名の
全身に血液を送り出す大事な部屋である左心室の形を整える手術形式の一つなのです。


心臓が悪くなる原因としては、いくつかあるのですが、

最近増えてきているのが、虚血性心疾患とよばれる、
心筋梗塞などによる心不全。
心筋梗塞になってしまった部分は、筋細胞が死んでしまって、繊維組織などで置き換わってしまいます。
まぁ、傷痕みたいなものだと思っていただくと、分かりやすいかと。

他には、心筋症といって、
心臓の筋肉自体が、なぜかは分からないけれども(色々研究中)
徐々に弱っていく、という病気。

あとは、弁膜症、といって、心臓の部屋の間に、血液が順序良く流れて
逆戻りさせない役割をもつ弁がうまく働かなくなって、
心臓に負担がかかる病気、などなど・・・


心臓が悪くなる原因が分かれば、原因を治療して良くなるのがベスト、
なのですが、場合によっては、そんなにうまくいかない場合も、
もちろんあります。


心臓がすっかり弱ってしまって、薬による治療に反応しない場合、
最終手段として、心臓移植という方法がとられます。

でも、移植する心臓は、本当に「授かり物」ですから、
そこまで待てないことも。
(そして、少し前まで、日本では移植は認めらていませんでした)



そんなわけで、注目されたのが、拡張型心筋症に対する、
左室縮小形成術です。

漢字ばかりで難しい単語が並んでいますが、文字通り、
心臓が大きく広がってしまうタイプの心筋症に対する、
左室と呼ばれる部分を小さくする手術という意味になります。

ブラジルのDr.バチスタが考案され、
1990年頃に手術を始めておられます。

最初は、もう、あっぷあっぷの状態の心臓を手術したので、手術の成績は良くありませんでした(良くなった人は1/3だけ)。

また、当初の方法では、
拡張型心筋症では心臓全体が痛んでいる、と考えて、
全例が同じ部分(切り取ったり縫い合わせたりしやすい部分)を
処置していたのですが、心臓エコー検査などの検査技術の進歩により、
全部が同じように悪いわけではない、ということが分かってきました。


そんなわけで、手術をする時期としては、
まだ病状に少し余裕があるうち。
そして、心臓の良い部分は残し、悪い部分
(心筋細胞が少ない部分=ドラマ・医龍で変性部位と呼んでいたところ)
を切り取る、というアイデアを取り入れたところ、
手術成績が良くなってきました。



今では、手術の方式も改善が様々加えられて、その細かい方法の違いにより、名前が分けられています。
心筋症だけではなく、心筋梗塞で駄目になった心筋をきりとる手術もおこなわれています。


心筋症に対する左室縮小形成術は、すっかり良くなる、
というわけではなくて、薬を効きやすくする、というのが目標ですので、
手術の後も、心臓の治療は続けなくてはいけませんし、
心臓が悪くなる原因がとれていなければ、
心臓は再び悪くなってしまうことも、
もちろんあります。



そういえば、ジャケットといって
心臓が大きくならないように、心臓の外側に網をかぶせたりするような治療も研究中でしたけど・・・
どうなったのでしょうか?調べてみなくては。
今後も、効果的な治療が発見されていくのが、楽しみです。




どの治療でもいえることですが、病気と治療は人それぞれですので、実際の治療について検討しておられるかたは、診察を受けておられる主治医に相談してくださいね。




ドラマの「バチスタ手術」は、心不全の画期的な手術、
というシンボルとして使われているのだと思いますが、
日本の左室形成術の第一人者である心臓外科医
(10年前に日本で初めてバチスタ手術をされた方です)が、
「バチスタ」という言葉を使うのだから、と医療監修されたそうです。
さぞかし、演技指導に熱が入っていたのではないでしょうか。






今日のメイン記事の最後に、もう一言・・・

ドラマのすべてが真実ではありませんが、
ドラマをきっかけに、医療技術の進歩や、それに携わった方々に興味をもってもらえるのは、嬉しいことです。








アドベントカレンダー13日目は、クリスマスプレゼントを入れるソックス。
20061213174728.jpg















sonosono便り
「レイザーラモンが、映画の卒業式でみるような服と帽子をきてたよ。
”ティーチ、ティーチ”って言っていたから、
教授会かなんかがあったのかなぁ。
皆で写真を撮ったよ。」

ティーチ=教授会というのは、よく分かりませんが、
ハリーポッターなどでみる、ガウンと帽子をきて
Dr.レイザーラモン(=レイヤズマリック)が現れたようです。

いいなぁ、私もいっしょに写真写りたかった。

その写真見せてくれ、というのに、
映画で見たらよいよ、と言っています、sonosonoは。
でも、Dr.レイザーラモンは映画にでてないじゃん・・・




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サンタとわんこは、
今日もわんパグさんからつれて来させていただきました。


<追伸>良かったら、コメント書いて下さいね。喜びます。

この手の記事は、また、チャーリー氏に捧げたくなったら・・・ということで。
新しい論文も読まなくては。

コメント

心臓が悪いといっても、いろいろなケースがあるんですね。
そういえば、母が20年近く前、WPW症候群と診断され、「私、血管から心臓に機械を入れて悪い所を調べて治すんだって、すごいでしょ」と言われた時、飛び上がるくらい驚いたのを思い出しました。
今はもっともっと、すごい治療があるんでしょうね。

ダンナ様はなんで写真を見せてくれないんでしょうね。
ちなみに私の大学の卒業式は、あのマントと四角い菓子箱みたいな帽子をかぶりましたよ。(すごい昔ですが・・)
おはようございます。
昨日は友人たちとおでんやさんで一杯やってきた二日酔いrikaです。
さて、私嘘くさくてお医者さんもののドラマは見たことがありませんでした。(病院に父たちの付き添いで長いこと通ったためかも?)だけどmarimariさんのおっしゃるとおり、それで医療や病気について興味をもってくれる人がいるならいいことかもしれませんね。実は最近はまっているお医者ものドラマがあります。Drコトー診療所と言うドラマです。現在Ⅱを放送中ですが、Ⅰは見たことがありませんでした。
rikaは瀬戸内の島の住人です。実際近くの島はお医者さんがいらっしゃらず医療船が回っています。田舎にもお医者さんが来てくれるうれしいなー
ご無沙汰してました。ブログの充実ぶりにただただ感心!勉強になります。2週間後に例の場所で、日本酒&料理を堪能しましょう。それまで英国のクリスマスを楽しんで下さい。日本で待ってまーす。それにしても、sonosono worldは英国でも揺ぎ無し、ですね。
>翔太ママさん
それは当時、最先端の治療だったと思います。聞くと、びっくりですけれど。私の友人のお父上Dr.の時代は、人の染色体の数が10数組+α・・・かな?と言っていたそうですので、今現在、まだまだ分からない事がたくさん、とはいえ、進歩ですよね。願うことが、かなうことの第一歩です。

あのマントと帽子!うらやましい。ちなみに、自腹ですか?それとも貸し出しなのでしょうか。自腹だったら、宝物ですねぇ。家宝だ♪
>rikaさん
おでんやさん、うらやましいです。

事実に即しているかどうかはさておき、Dr.コトー、良いドラマでしたよね。私は、スペシャルでしか見ていないのですけれども。今、続編やっているのですか・・・
黄門様や遠山の金さん、みたいに長く残るとよいなぁ。
って、皆、時代劇ですね。

先輩に、南の島に希望して勤務された方がおられましたが、瀬戸内の島も無医のところがあるのですね。年をとって、慣れ親しんだ土地に暮らしにくいのは、寂しいですね・・・
>Rさん
揺るぐはずも無く、なのです。
でも、他に比べる人がいないので、
油断していると、毎日、慣れてしまうのです。
そっ、それは!と思って下さる方がおられると、
なんだか、嬉しいのだ。

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バチスタ手術

バチスタ手術バチスタ手術(バチスタしゅじゅつ)は、特発性拡張型心筋症|拡張型心筋症に対する手術術式。正式には「左室縮小形成手術」と呼ばれる。名称は考案者のランダス・バチスタ博士の名前に由来する。概要* 拡張した心臓の左心室を3分の1程度切り取り形を整える。*...
  • [2007/10/13 13:42]
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  • まおの記録 |
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