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インフルエンザのシーズン到来~その2 

今日は、一転、晴れのmanchesterでした。
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前回のインフルエンザのお話の続きです。

昨日は、
20世紀以降、科学的に解明されている、
ウイルスのフルモデルチェンジによるインフルエンザ大流行は
1.1918-19年:スペインインフルエンザ(H1N1)
2.1957-58年:アジアインフルエンザ(H2N2)
3.1968-69年:香港インフルエンザ(H3N2)
の3回、というところまででした。



さて、この3つの大流行のうち、
最も有名で、最も被害の大きかった「スペインかぜ」は
第一次世界大戦の最中に3波にわたって全世界を襲いました。
第1波は、1918年3月に米国北西部で出現。
米軍と共に欧州にわたり、両軍に多数の死者を出して、戦争の終結を早めたといわれています。
「スペインかぜ」の名は、スペイン王室の罹患が大きく報道された為。

20070117234106.gif


当時はもちろん、原因がウイルスだなどと、分かっておらず、
後に、凍土中の肺のサンプルなどを解析して判明したそうです。
世界の人口の約50%が感染し、25%が発症したと見積もられる
疫病史上有数の大被害でした。
多くの人がその免疫を獲得しはじめ、死亡率は低下しましたが、
その後も39年間、このA型(H1N1)インフルエンザウイルスは流行し続けました。


次の「アジアかぜ」は1957年4月に香港で出現。11年間流行が続きます。
抗生物質時代にはいっており、死亡者数は、「スペインかぜ」の1/10でした。


三つ目の「香港かぜ」は、1968年6月に香港で爆発的に流行したことからの命名。


その後、1977年に「ソ連かぜ(H1N1)」が加わり、
マイナーチェンジを続けながら、
現在は、A型H3N2とH1N1、およびB型の3種類のインフルエンザウイルスが
世界中での流行株となっています。


20070117234055.jpg


さて、私marimariが気になっている、インフルエンザワクチンについて。


現在、日本を含め多くの国で用いられているインフルエンザワクチンは、
HAワクチンといわれるものです。

どうやって、つくっているかというと、
ワクチン製造用のインフルエンザウイルスを、鶏卵に接種して増殖させ、
その液から精製、濃縮したウイルスをエーテルやホルマリンで精製、
不活化して、免疫に必要なHA成分を主成分としたものです。


そのインフルエンザウイルス予測は、
WHO(世界保健機構)が世界中から収集したインフルエンザ流行情報から
次のシーズンの流行株を予測し、ワクチン株として適切なものを
北半球と南半球とに分けて、毎年世界各国にむけて推奨しています。


日本では、このWHOからの情報、および日本国内の流行情報に基づいて
次のシーズンのワクチン製造にとりかかります。
H3N2とH1N1および、B型の3種類のインフルエンザウイルスが、世界中での共通流行株ですので、この3種類の混合ワクチンがつくられています。


昨年のワクチンについては、A型H1タイプについてはビンゴ!でしたが、H3およびB型については、少し抗原性が異なるものが流行っていたようです。


その結果、
昨年の6月9日、
A型株
  A/ニューカレドニア/20/99(H1N1)
  A/ニューヨーク/55/2004(H3N2)
B型株
  B/上海/ 361/2002
に対するワクチンを製造することが通知されました。


今シーズンのワクチンは、H1タイプは昨年と同じもの、
H3とB型については、昨シーズンの流行をターゲットとするもの
に変更されています。



選定経過についてはこちら

H1は、日本だけでなく、欧米、南半球でも、昨シーズン変異がみられなかったということから、WHOも同じ型を推奨。(5シーズン同じものです)

H3については、昨シーズン初期に日本で流行したものは、後半にはタイプが変わってしまっていました。日本外では、この日本で後半に流行したタイプのものが主流であったため、今後、後半タイプのものが流行すると予想されます。WHOでは、鶏卵でのウイルス増殖性も考えたタイプを推奨しており、やはり、日本もそれに従いました。

B型についても、WHOの推奨する型と同じものを日本でも選んでいます。


というわけで・・・
当初、私が心配していたワクチンの型については、北半球では問題なし!
個人的に、喜んでおります。


WHOのインフルエンザサイトはこちら。
北半球推奨ワクチン南半球のページのリンクもつくっておきます。


・・・答えを書いてしまいますが、今回は、南も北も同じでした。


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インフルエンザに対する、科学的な予防方法として
世界的に認められているものは、現在行われているHAワクチンです。

残念ながら、発病を確実に阻止する効果は期待できないのですが、
高熱などの症状を軽くして、
インフルエンザの合併症による入院や死亡を減らすことは出来ます。

特に、65歳以上の方、
呼吸器や心臓病、糖尿病、腎臓病、などなどの慢性疾患がある方は
インフルエンザが重症化しやすいので、
ワクチンによる予防が進められます。

そして、そういった方の周辺にいる方にも勧められています。
(ご家族や、医療従事者ですね)


インフルエンザワクチンによる重篤な合併症は、
調査上、100万接種あたり1件に満たないという統計になっています。
(残念ながらゼロではないのですが・・・)
インフルエンザ流行に関する肺炎の死亡数は、
10万人あたり10人を超えていますので、総合して考えると、
肺炎などの重症化するリスクを持った人は、ワクチンを用いたほうがよい、という理屈になります。


ワクチンをうって、免疫がつくのは、約3週間後、
そして、有効な免疫が保持できるのは、約3ヶ月といわれています。
今からワクチン、というのは、時期が遅めなのですが、
興味を持たれた方は、来シーズン、ご検討下さい。
(特に、小さいお子様や高齢の方と同居の方は検討の余地があると思います。値段は、保険外なので幅があるのですが、2500円から3000円程度のはずです。)

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Nature誌 2005年10月6日号の論文によると、
「スペインかぜ」以降のフルモデルチェンジ新型ウイルスは、
すべて、鳥インフルエンザの突然変異や、
鳥インフルエンザとヒトインフルエンザの遺伝子組み換えによって
出来たものだと推測されているそうです。


1977年の「ソ連かぜ」フルモデルチェンジ以降、インフルエンザウイルスに大変異がおこっていません。
そういう意味からも、現在、アメリカ大陸以外の4大陸で発生している
鳥インフルエンザ(H5N1)の出現は、
今後、ヒトーヒト感染する新型ウイルスとなるのでは、と懸念されているわけです。



今日も、長くなってしまいましたが、最後にもう一つ。

インフルエンザワクチンを決めるためには、
流行したインフルエンザ株をきちんと調べることが重要です。

ここ数年、病院・医院で、インフルエンザ診断の為に、
迅速検査が行われるようになり(鼻の奥に綿棒を入れる検査です)
診断という面では便利になったのですが、
流行したウイルス株を決める、という意味では支障をきたしています。
迅速検査に使った検体では、ウイルスを分離できないからです。
このため、検査とは別に、検体を採取する必要があります。
必要時には、どうぞ、協力をしてあげてください。
よろしくお願いいたします。









sonosono便り
sonosonoの話ではないのですが・・・
南半球のとある、きなこさん宅でよいお話があったので、それにちなんで。

私のありし日の愛犬は、
ピアノの音でなく、いっしょに般若心経を唱えに来ていました。
祖父のお葬式後の約1ヶ月間のことです。
maru1.jpg


天邪鬼なところがあるので、素直に目から水は出せないのですけれど、
さすがに、上記コメントすると、浮きそうだったので
自分の所で。







クリックして、一票いれていただくと、張り切ります。


<追伸>良かったら、コメント書いて下さいね。

コメント

marimariさんのワンコ真っ白でかわいいですね。マルチーズですか?今は猫さんと一緒?
はんにゃしんきょうはゴロがいいので何度も聞くと子供とかおぼえちゃうらしいです。
さて、インフルエンザの予防接種ですがまだ私できていません。両親のことがあるので早々にいかなければとおもっています。日本では自治体によっては高齢者には接種の補助があります。大流行にならないといいです。
とても勉強になりました。
いつも、まりさんの日記を拝見すると
「やっぱりお医者様になられるほどの方は面倒くさがらすにちゃんと調べて、きちんとした知識を身につける方なのね」と感心いたします。
我が家は今年は受験生はいませんが、受験シーズンとインフルエンザシーズンが重なるのは本人にも親にもホントにプレッシャーです。
>rikaさん
マルチーズです♪
可愛かったのですが、今は、「虹の橋」です。
きっと、般若心経となえながら、渡っていったと思われます。もしかしたら、他のワンコの為にも、唱えているかも。

補助が出るようになってから、ワクチン接種率があがったと思います。
でも、病気があるから、といってワクチン接種希望されない方がおられたりして、情報がまだ行き渡っていないのだなぁ、と考えさせられたりもします。

そうそう。情報ありがとうございました。
優香ちゃんバージョン良かったですのにね。復活希望!です。新メンバーの活躍も期待!!
>もなかさん
褒められると、調子にのってしまいそうです。

あぁ、そうですね。受験生の問題もありました。
受験生もワクチン対象に入るかもしれません。
効果と副作用と両方で有名になった治療薬もありますが、
それにしたって、つらい症状が1-2日短縮されるというものですから、かからないのが一番ですよね・・・

実力が十分発揮できて、良い結果が得られますように!
インフルエンザの予防注射
受けてはいるものの・・最近、近辺でインフルエンザテストでA型もB型も確認されたと聞き、私の受けた予防注射はA型にもB型にも効くの??なんて考えてしまいました(いいのか?こんなことで・・)
今日、帰宅したら調べようと思っていたらここのブログで充分勉強になり、なんだかお得な感じv-238
本当に勉強になります。
シロちゃん、可愛いねぇ~
>katuobusiさん
最近流行っているタイプ、3種類に対するワクチンですので、大丈夫です。
でも、効果は3-4ヶ月です。
大きな流行にならないよう祈ります。

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